富山のカフェなど3会場で12月22日・24日・25日、瀬戸内のかんきつ農家「Banjoh-ya(バンジョウヤ)」によるミカンやレモンなどの販売会が開かれる。
「Banjoh-ya」は、レモン国内生産日本一の広島県の瀬戸内海に浮かぶ因島(いんのしま)で8代続く農家。瀬戸内海の気候と潮風に包まれて育った島のレモンは、ワックスや防腐剤を使わず、甘い香りとキレのある爽やかな酸味が特徴だという。
同会を企画した「Banjoh-ya」の村上さんは、仕事で転勤となった富山に6年間暮らし、今年7月に家業を継ぐため退職、因島へ帰郷した。農作業を手伝う中で「富山の人たちに採れたてのみずみずしいかんきつを届けたい」と、富山で知り合った友人らの店に声を掛け今回の直売会実施に至った。
期間中は「今まで味わってきたものとの違いを感じてほしい」という島のミカンやレモンのほか、富山ではなじみの少ないネーブルオレンジやダイダイ、デコポンに似た品種「はるみ」の販売も予定している。
販売価格は、レモンキログラム(ネット、およそ8~9個)=500円、ミカン1キログラム(ネット)=400円。5キログラムの箱入りにも応じる。
富山市の住宅地にあるカフェ「HERE WE ARE! 45CAFE」(富山市呉羽)では販売初日、特別メニューとして素材を生かした「レモンロック」「レモン丼」「レモンケーキ」などを用意。店主の井上さんは「富山でこれほど新鮮なかんきつがそろうのは貴重なこと。とても楽しみ」と話す。
24日に行われる射水市の文化施設「LETTER」(射水市戸破)では、ダイダイを使ったポマンダー作りのワークショップ(13時30分~、参加費2,000円)も開かれ、25日には富山市中心地にあるカルチャースペース「スケッチ」(富山市総曲輪2)でも販売する。各会場1日限定で、それぞれに趣向を凝らした「Banjoh-ya」のかんきつを使ったドリンクやスイーツなどが用意される。
村上さんは「長年手塩にかけて育てた、フレッシュなかんきつをぜひ食べてみてほしい。これから毎年富山で販売したいと考えているので、味を知ってなじみになっていただけたら」と笑顔を見せる。
販売時間は、22日=11時~16時、24日=12時~18時、25日=11時~17時。商品がなくなり次第終了。