見る・遊ぶ 買う 暮らす・働く

黒部出身・在住の作家企画展 仏師や染色家から割り箸アート作家まで

柏井さんの作品「黄昏に思う、山と背骨」

柏井さんの作品「黄昏に思う、山と背骨」

  • 0

  •  

黒部市美術館(黒部市堀切、TEL 0765-52-5011)で11月3日より、企画展「くろべ・そぶれたわぁ~るど くろーと、しろーと、ぐれーと モノツクリの人々」が開催されている。

アットホームな同展のフライヤー

[広告]

 黒部出身、黒部在住の作家たちの作品を通し、ものづくりのあり方を提示する同展。展名の「そぶれたわぁ~」は、黒部近郊の方言で「びっくりした~」という意味を持つ。仏師や彫刻家、染色家などのプロ作家だけでなく、オリジナリティーに満ちた創作活動を行っているアマチュアも参加し、プロアマの枠を超えた「そぶれた」作品を展示する。

 現代水墨画協会同人で「墨豊会」を主宰している水墨画家の川端豊次さんは、近年、新たに取り組んでいるアートジャンル、バードカービングの作品を出品する。バードカービングは木片を彫り出して彩色する野鳥の彫刻で、高い写実性と芸術性が求められる。「カワセミ」と題された作品は、背中の瑠璃色と腹のオレンジのコントラストが美しく、小魚をついばむカワセミの躍動感あふれる作品。

 染色家の柏井由香子さんは、染織を用いたインスタレーション作品「黄昏(たそがれ)に思う、山と背骨」を展示。これまでも黒部での暮らしを投影させた作品を京都のギャラリーで発表してきたが、今回は富山での初の作品展示となる。柏井さんは「日頃から故郷への思いを込めて制作しているので、富山で作品を発表できてとてもうれしい。今回の企画展では、それぞれの作品から、ものづくりを愛してやまない方々の情熱が伝わってくる。黒部を拠点にした心和む空間になっている」と話す。

 そのほか、割り箸アートや鉄道ジオラマの展示のほか、川端さんを講師に迎えたバードカービングと水墨画の実技、絵手紙教室、ちぎり絵教室などの多彩なイベントも用意する。

 開館時間は9時30分~16時30分。休館日は月曜と11月24日。観覧料は、一般=300円、高校・大学生=200円、中学生以下無料。12月27日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース