富山市民プラザ(富山市大手町)3階のマルチスタジオで5月28日、「クラシック“逆引き”音楽事典 キーワードでひもとく名曲のダイゴ味」が開催される。
同イベントは、音楽そのものにフォーカスするのではなく、身近な物事やイメージをたどりながら、古今東西のクラシック音楽の魅力を探っていく「逆引き」スタイルの鑑賞講座。高尚で敬遠されがちなクラシック音楽に対し、親近感を持ってもらい気軽に楽しんでもらうことが目的。昨年に行ったところ好評だったため、シリーズ化が決定した。
1回目のテーマは「絵画」。宗教画をはじめとした絵画作品は、多くの作曲家たちにインスピレーションを与え、名曲が誕生するきっかけとなることも多かった。そんな絵画にまつわる名曲を出発点に、クラシック音楽の世界に息づく「アート」を味わう。
プログラム1では、ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」の中から2、3曲を選曲。作曲のきっかけとなったV.ガルトマンによる原画を紹介しながら、オリジナルのピアノ・ソロ版、ラベル編曲のオーケストラ版を鑑賞する。
プログラム2では、オペラでつづられる音楽家と画家の物語を掘り下げる。歌姫トスカと画家カヴァラドッシの激しくも悲しい恋を描いた、プッチーニのオペラ「トスカ」の見所を紹介する。
プログラム3では音楽と美術の関わりについて解説するほか、プログラム4では本企画の講師にしてトロンボーン奏者の廣瀬大悟さん(滑川市出身)、ピアニストの戸島園恵さん(富山市出身)による生演奏が披露される。
今回の企画に際し、市民プラザの桑山さんは「人によっては敷居の高いイメージのあるクラシック音楽だが、実は意外なほどに親しみやすい側面もある。身近な視点から紹介するクラシック音楽の新たな魅力を知ることで、鑑賞の際の楽しみ方が増えると思う。全4回の講座を予定しており、今夏に行う第2回目では、お酒にまつわるクラシック音楽を紹介する。今後にも期待してほしい」と話す。
開催時間は14時~16時。定員40人。入場無料。申し込みは市民プラザのサイトで受け付けている。