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北陸新幹線「グランクラス」を満喫するなら「はくたか」が1.5倍お得

後発の「かがやき」の方が、東京への到着は先。グランクラスを楽しみたい記者は迷わず「はくたか」に乗車

後発の「かがやき」の方が、東京への到着は先。グランクラスを楽しみたい記者は迷わず「はくたか」に乗車

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「新幹線のファーストクラス」といわれるグランクラスの乗車率が、北陸新幹線開業1カ月時点で68%とJR西日本が発表した。

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 グランクラスはグリーン車よりも格上のチケットで、富山-東京間2万5,580円と指定券の約2倍の料金設定となっている。その分、1車両につき座席が14席しかなく、シートはトヨタ紡織製。車輪がアクティブサスペンションのため乗り心地もいい。専任アテンダントが付き、軽食提供にドリンク(アルコール込み)飲み放題だ。まさに庶民には夢のチケットだ。そんなグランクラスを150%満喫するテクニックがあることをご存じだろうか?

 富山-東京間を直通で走る北陸新幹線には「かがやき」「はくたか」の2種類がある。「かがやき」は停車駅が4駅で最短2時間6分、「はくたか」は最大13駅で3時間10分台。約1時間の差があるため、出張ならば「かがやき」を選ぶだろう。しかしグランクラスの場合、同じ料金なら飲み放題2時間よりも3時間の方が1.5倍「お得」に感じるのが一般庶民というもの。さっそくグランテラスを「はくたか」号で乗車し、どれだけ「飲み放題」が可能かを試してみた。

 17時02分富山発「はくたか」。12号車の扉は、濃紅色の漆のイメージで見るからに高級感が漂う。すでに金沢乗車の乗客が軽食とアルコールを楽しんでいる。高級なシートに身を沈めると、専任アテンダントがおしぼりを提供。さっそくビールと梅酒スパークリングを注文。金沢の食材を使った和軽食をつまみに、お酒を流し込む。時間との戦いなので、味わうよりもスピード優先だ。次にビールと日本酒。日本酒は能登の「宗玄」。

 気が付けば長野到着で約1時間経過。次に安曇野産の赤ワイン、その後白ワインを注文。さすがに一人ではおなかが苦しい。この時点で2時間経過。「かがやき」ならば飲み放題終了だが、まだ1時間ある。そこでホットコーヒーで一息。豆をその場でひいて入れるという。その後ラストスパートで、ビール、白ワイン、赤ワインを追加注文。もうすっかりほろ酔いを通り越し睡魔が襲ってきた。ウトウトしていると大宮到着で残り20分。最後に熱いコーヒーを再度頂き、東京駅到着で3時間のグランテラスを満喫。もし「かがやき」ならばコーヒー2杯、ワイン2本、ビール1缶は無かったわけだから、1.5倍以上は「お得」と言えそうだ。

 ということで、時間に余裕がある方は「はくたか」でのグランテラス旅がおすすめ。

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