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人間国宝の陶芸家・石黒宗麿 富山県水墨美術館で回顧展

「彩瓷柿文壺」 東京国立近代美術館蔵

「彩瓷柿文壺」 東京国立近代美術館蔵

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 富山県水墨美術館(富山市五福、TEL 076-431-3719)で2月10日、回顧展「石黒宗麿のすべてと人間国宝の作家たち」が始まった。

富山県水墨美術館の外観 神通川沿い東側入口から望む

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 石黒宗麿は現在の富山県射水市出身の陶芸家。特定の師を持つことは無かったが、中国・日本・ペルシャなどの古陶磁を探求し独創的な陶芸の世界を築き上げた。1955(昭和30)年の重要無形文化財保持者(人間国宝)制度創設と同時に、富本憲吉、濱田庄司、荒川豊蔵と共に初めての認定を受け、1968(昭和43)年に亡くなるまで多彩な技法を使い多くの作品を生み出し続けた。

 同展は、約20年ぶりの本格的な回顧展として開催され、陶芸作品約120点を技法に従って分類、書画作品も併せて紹介することで石黒宗麿の本質に触れることができる。同じく人間国宝で石黒宗麿と交流のあった清水卯一や原清などの作品10点も共に展示し、奥深い陶芸の魅力を感じることができる構成となっている。

 3月6日には茨城県陶磁美術館の金子賢治館長を講師に迎え、講演とギャラリートークを行うほか、2月27日、3月12日・26日には同館学芸員による作品解説も予定する。時間はいずれも14時から。

 開館時間は9時30分~17時。休館日は月曜(3月21日は開館)と2月12日、3月22日。観覧料は、一般=900円、大学生=650円。3月27日まで。

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