富山のシネコン「TOHOシネマズ ファボーレ」(富山市婦中町、TEL 050-6868-5009)で現在、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開に合わせ、富山の伝統工芸・井波彫刻とコラボレートした木彫りポスターが展示されている。
世界的に熱狂的なファンがいることで知られる「スター・ウォーズ」シリーズは、ジョージ・ルーカスが築いたSF映画の金字塔。1977年公開の1作目「新たなる希望」から数えて7作目となる最新作では、「スタートレック」のJ・J・エイブラムスが監督を務める。シリーズ初の女性ヒロインが登場することでも話題を集め、史上最速で興行収入10億ドル(約1,200億円)を突破した。
昨年末には東京都港区内で、「スター・ウォーズ」と日本文化を融合させた「スター・ウォーズの世界~フォース・フォー・ジャパン」展が開催。そこに出品されたのが、約250年の伝統を誇る富山の井波彫刻で制作された「フォースの覚醒」のポスターだ。イベントを終え、年明け1月からは新たに「TOHOシネマズ ファボーレ」で展示されている。
「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンだという井波彫刻組合の彫刻師・大野勝人さんが昨年11月から約1カ月半にわたって制作した同ポスター。縦82センチ、横61センチ、厚さ4.5センチの板上に、精悍(せいかん)な顔つきをしたヒロインのレイ、迫力のある悪役カイロ・レンをはじめ、C-3PO、R2-D2、チューバッカ、ハン・ソロなどの主要キャラクターが、緻密で立体的に浮き彫りにされている。
同館の上條さんは木彫りポスターの展示に関し、「ポスターと一緒に記念撮影をしていくお客さまもいらっしゃる。何件か問い合わせもあった。地元の工芸品が映画とコラボしたものを掲出することができて非常にうれしい。『フォースの覚醒』の公開中は劇場ロビーに掲出しているので、作品ともども鑑賞に来てほしい」と話す。