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富山の大衆中華店が20周年 父から受け継いだ味守り続ける

肉厚なチャーシューが食欲そそる中華丼(850円)

肉厚なチャーシューが食欲そそる中華丼(850円)

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 富山市奥田町にある中華店「麒麟(きりん)飯店 奥田店」(富山市奥田町8、TEL 076-433-0678)が今年、創業から20年を迎えた。

店の味を守る店主の田中光則さん

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 年末年始、多くの客でにぎわいを見せた同店。今年は1月3日より通常営業を始めた。富山市内に3店舗ある「麒麟飯店」は、53年前に店主の田中さんの父が創業した大衆中華店。父の元で修行を積んだ現在の店主・田中光則さんが1996年に同店を開いた。

 店の味を守り続けたいとの思いから、創業当時とほとんど変わらないメニューを提供する。平日はサラリーマンや肉体労働の客が大半だが、土曜・日曜は家族連れが多く訪れる。盆や正月時は故郷の味を求め、家族や友人たちと共に足を運ぶ帰省客も多い。

 看板メニューは、同店名物のチャーシューと目玉焼きがのった「中華丼」。秘伝のタレで煮込んだ肉厚なチャーシューは、田中さんの妻・蘭子さんが20年間毎日作り続けている。

 店内で中華丼を注文した横浜から帰省中の男性は「故郷の味といえば麒麟飯店の中華丼。富山に帰ってきた時には必ず家族を連れて店に来る」と話す。

 20年を振り返り、「創業当時からのお客さまも多く、子どもがどんどん成長していくのを見て、月日がたつのはあっという間だと実感している」と田中さん。「体力の続く限り、親から引き継いだ店の味をしっかり守り続けていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~14時30分、17時~20時30分。水曜定休。

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