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富山・朝日町で撮影した「四月の永い夢」先行上映会 中川龍太郎監督舞台あいさつも

朝倉あきさんが演じる主人公・滝本初海

朝倉あきさんが演じる主人公・滝本初海

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 富山県朝日町の施設「朝日コミュニティーホール・アゼリア」(朝日町平柳、TEL 0765-83-2000)で5月10日、朝日町で撮影が行われた映画「四月の永い夢」の先行上映会が行われる。

朝日町にルーツがある中川龍太郎監督(中央)

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 3年前に恋人を亡くしたヒロイン・滝本初海が、亡くなった恋人が書き遺した手紙をきっかけに喪失感から緩やかに解放されていく姿を描いた同作品。NHKのテレビドラマ「とめはねっ!鈴里高校書道部」、連続テレビ小説「てっぱん」に出演し、スタジオジブリのアニメ映画「かぐや姫の物語」ではヒロイン・かぐや姫の声を演じた朝倉あきさんが主演を務める。

 監督の中川龍太郎さんは1990年神奈川県生まれ。朝日町にある中川医院の孫で、大学在学中から映画制作の世界に入り、初監督作品「Calling」(2012年)がボストン国際映画祭で最優秀撮影賞受賞。東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門では「愛の小さな歴史」(2014年)、「走れ、絶望に追いつかれない速さで」(2015年)と2年連続の出品を最年少で果たした、世界でも注目される若手監督。

 撮影は劇中の後半を朝日町で敢行。亡くなった恋人の実家である朝日町笹川の古民家、初海が夜明け前に散歩する笹川の里山、クライマックシーンが撮影された食事所「結」などでロケが行われた。

 ロケでは、笹川の古民家を控室として提供、富山県立泊高等学校の舞台芸術部の生徒や先生がエキストラ出演も果たした。夏場のロケの間には、「ドライブインきんかい」が、毎日ロケ弁を提供するなど、若手がそろうスタッフを朝日町が全面バックアップ。全国の映画館で朝日町ロケーションマップが掲載されたパンフレットが配布される。

 公開に先駆けて昨年に行われた、世界四大映画祭の一つ「モスクワ国際映画祭」では、国際評論家連盟賞とロシア批評家連盟特別表彰をダブル受賞した。過去の各賞受賞者には新藤兼人さん、黒澤明さん、小栗康平さん、熊切和嘉さんといった監督が名を連ねる。

 朝日町観光協会の上澤聖子さんは「上映会は朝日町の企業などからたくさんの協賛金が集まり実現した。地元の方々が強い思いを持って応援している。朝日町で女優さんが公式で来られるのは、なかなか無い機会。富山までなかなか足を運べない方々が、朝日で見ていただけるとうれしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は、15時30分~17時30分、18時30分~20時30分。チケットは、大人=1,400円、60歳以上=1,100円、高校生以下=1,000円。全国では今月12日から順次公開され、富山県では12日にJ-MAXシアターで上映される。

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