食べる

富山のライター、ピストン藤井さんが料理本 酔いどれ後のシメの品考案

薄焼き煎餅を使った泥酔カナッペ

薄焼き煎餅を使った泥酔カナッペ

  • 87

  •  

 富山の珍スポットやユニークな人々を紹介しているライターのピストン藤井さんが、5月3日に料理レシピ本「ピストン藤井の泥酔3分くらいクッキング」を発売する。

酔いどれクッキング中のピストンさん

[広告]

 ピストンさんはこれまでにオール富山ネタのミニコミ「文芸逡巡(しゅんじゅん) 別冊 郷土愛バカ一代!」を第4号まで発刊し、オリジナルのご当地ソングを披露する音楽企画「FUJII ROCK FESTIVAL」などのイベントを開催してきた。

 今回は富山のガイド本「スピニー」を手掛ける編集者の居場梓さんとタッグを組む。「飲み会から帰宅すると、ほろ酔い気分のままについつい夜食を作ってしまう」という癖のあるピストンさんが、ツィッター上でつぶやいた料理レシピを居場さんが厳選。「泥酔メシ」として一冊の本にまとめた。富山を拠点に活動するカメラマンの利波由紀子さん、デザイナーの石割亜沙子さんが制作に携わるほか、テレビ業界で手書きテロップを作成してきた「もふもふ@手書きさん」が、味わい深いタイトル文字を手掛ける。

 焼きそば麺、手羽元、シラス、小エビなど、ピストンさん宅の冷蔵庫に常備してある材料を使ったレシピが多い。焼きそば麺をパスタ代わりに使い、ベーコンと食べかけのゴルゴンゾーラチーズをトッピングした「胸がキュンキュン 胸やけパスタ」や、焼きそば麺にシラスと小エビを投入して炒め、ペースト状のトムヤムクンの素を混ぜたタイ風「トロピカル麺」など、焼きそば麺一つにも工夫を凝らす。

 友人を招いた時のおもてなしとして出す「泥酔カナッペ」は、クラッカー代わりに薄焼き煎餅を使い、その上に明太子、シバ漬け、シラス、富山名物の渦巻きカマボコや黒作りをトッピングした。

 そのほかにもジャッキー・チェンさん、高橋一生さんらを「妄想彼氏」に見立て、泥酔メシでもてなす「もしもシリーズ」や、ピストンさんの友人たちから投稿を募った「アナタの泥酔メシ」コーナーも設ける。

 ピストンさんの泥酔メシに関して居場さんは「さまざまな調味料を駆使して作る、斬新な料理はどれも創作性の高いものばかり。次々と異なる料理が生まれていることに感銘を受けた」と話す。「家庭料理レシピとしてはまったく参考にならないが、普段、珍スポットライターとして活躍するピストンさんの、家庭的で美食家な一面を楽しんでいただけたら」とも。

 同書は5月3日・4日に「グランドプラザ」(富山市総曲輪)で開催されるイベント「BOOKDAY とやま」で初披露した後、県内各所でも販売予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース