三宅唱監督作「きみの鳥はうたえる」の富山公開を記念した上映イベントが12月23日、射水にある文化施設「LETTER（レター）」（射水市戸破）で行われる。

きみの鳥はうたえる

　「そこのみにて光輝く」などで知られる作家・佐藤泰志さんの小説を、柄本佑さん、染谷将太さん、石橋静河さんら若手実力派の共演で映画化。函館を舞台に、何者でもない若者3人の曖昧な関係性と、刹那的な日常のきらめきを描いた青春ドラマとなっている。

　今回のイベントでは同作と共に三宅監督の代表作2作を上映し、監督を招いたトークショーも行う。劇場デビュー作「Playback」（2012年）は、村上淳さんが主演を務めたモノクローム作品。人生が行き詰まった中年の映画俳優が、現在と過去が交錯する世界に放り出されたことで再生への道を歩み始める。ドキュメンタリー「THE COCKPIT」（2014年）は、ヒップホップアーティストたちのユニークな曲作りの過程を追う。

　トークショーでは三宅監督のほか、「サウダーヂ」で知られる映像制作集団「空族」の富田克也さん、相澤虎之助さんがゲスト登壇する。

　当日のプログラムは「THE COCKPIT」が10時30分～、「Playback」が13時～、「きみの鳥はうたえる」が16時30分～。作品ごとに舞台あいさつとトークショーを行う。同施設の大家で、ユニット「風景と食設計室 ホー」の永森志希乃さんによるランチ（スパイシー肉じゃが丼）、ドリンクの提供も行う。

　開催時間は10時～。料金は1作＝1,800円、2作セット＝3,300円、3作セット＝4,500円。「きみの鳥はうたえる」は、「ほとり座」（富山市中央通り1）でも来年1月4日まで上映中。