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滑川の旧宿場町に古書店 古い物件をセルフリノベーション

雰囲気のある店内。平台には店主お薦めの本が並ぶ

雰囲気のある店内。平台には店主お薦めの本が並ぶ

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 滑川市の古い町並みが残る旧宿場町に5月12日、古書店「古本 いるふ」(滑川市瀬羽町、TEL 076-456-7620)がオープンした。

ショップロゴのガラス戸が入った外観

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 アート、写真、デザインをはじめ文芸や郷土史、絵本など幅広いジャンルの古本を取り扱う同店。特に美術書には力を入れているといい、同店主の天野陽史さんは「美術家の父親の影響もあり、子どもの頃から本は身近に感じる『文化の香りのするもの』だった」と話す。

 長く使われていなかった古い物件を友人らの手を借り、セルフリノベーションした同店。架空の作家のアトリエをイメージしたという内装は、古道具や不思議なオブジェが点在し、2階には小さなギャラリーを設けた。

 愛知県出身の天野さんは、結婚を機に妻の故郷である黒部市に移住。2015年から「よこわけ文庫」として、イベントへの出店やカフェでの置き本をするなどの古書販売を行ってきた。実店舗を構えるに当たり、屋号を「古本いるふ」に変更。「いるふ」は古い(ふるい)という言葉を反対にしたもので、新しいという意味を込めた。

 現在富山では個人が経営する古書店が少しずつ増えているが、天野さんが住む富山県東部には古書店がなく「子どもたちや若い世代にも本や文化に触れるきっかけとなる場所をつくりたい」と同所に店を構えることを決めた。同店がある通りは近年、古道店やカフェなど古い物件をリノベーションした店が次々オープンしている。

 同店では、不要になった書籍の買い取りには少量から対応し、富山県東部を中心に出張買い取りも行う。「気軽に持ち込みや問い合わせをしてほしい」と天野さん。

 今後は店舗2階ギャラリーで展示やワークショップも開く予定で、「ものづくりをしている人たちが集まる場所にしたい。新しい文化発信の場になっていければ」と意欲を見せる。

 営業時間は12時~19時。月曜・火曜定休。

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