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富山・老舗ビリヤード場の店主の生前葬 米寿を記念し、常連客ら40人祝う

常連客から黄色のちゃんちゃんこを贈られる水野さん

常連客から黄色のちゃんちゃんこを贈られる水野さん

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 富山市中心街で約50年にわたり営業を続ける「総曲輪ビリヤード」の店主、水野田鶴子(たづこ)さんの米寿を祝した記念パーティーが2月17日、「ANAクラウンプラザホテル富山」(富山市大手町)で行われた。

花に囲まれた水野さんの遺影

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 1980年代半ばに映画「ハスラー2」が大ヒットしたことで、日本にビリヤードブームが巻き起こった。1970(昭和45)年創業の同店にも多くの客が訪れたといい、現在も当時の常連客が足を運び、新規の客である若い学生たちと世代を超えた交流を図っている。

 店を1人で切り盛りし、「おばちゃん」の愛称で親しまれる水野さんのファンも多い。週2回同店に通うという富山市在住の30代男性は、「おばちゃんに会いたくて店に来ている。1人で立ち寄ってもおばちゃんが対戦相手になってくれるし、今では希少な『四つ玉』がプレーできるのも魅力」と話す。

 2月6日に88歳を迎えた水野さんに日頃の感謝を伝えたいということから、常連客が有志を募って「ワイルドで行こう! 米寿~(ベイジュー)☆ライダー」と題したパーティーを企画。生前葬の意味合いも込めて、列席者にお布施とお供え物の提供を呼び掛けた。

 当日は東京から新幹線で駆け付けた男性を含め、40人近くの常連客やその家族が集結。水野さんのカラオケの十八番である「きよしのズンドコ節」をBGMに、店の歴史をたどるスライドショーが披露された。若い頃の水野さんの写真が映し出されると、「すでに今のおばちゃんが出来上がっている」「店のレイアウトが半世紀もまるで変わっていない」と、突っ込み交じりの歓声が上がった。最後には水野さんの大きな遺影を前に、水野さんと列席者との記念撮影が行われた。

 水野さんは「こんなにたくさんのお客さんに囲まれ、米寿を祝ってもらえて本当にうれしい。感謝感激しかない。一生忘れない」と笑みをこぼした。富山市内在住の30代女性は「おばちゃんは88歳とは思えないほどおいしそうにピザを食べ、ビールも豪快に飲むし、美容院にも毎月通っている。いつまでも元気で店に立ち続けてほしい」と話す。

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