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デンマーク家具の巨匠ハンス・ウェグナー 富山の設計事務所「五割一分」で回顧展

ハンス・ウェグナーがデザインしたラウンジチェア「CH22」(写真提供=五割一分)

ハンス・ウェグナーがデザインしたラウンジチェア「CH22」(写真提供=五割一分)

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 富山の建築設計事務所「五割一分」(富山市磯部町3)オフィス2階のギャラリースペースで11月19日、「ハンス・ウェグナーとカール・ハンセン&サンの仕事展」が始まった。

会場の様子(写真提供=五割一分)

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 ハンス・ウェグナーは、世界で50万脚以上販売されている「Yチェア」をはじめ、数々の名作椅子を生み出した家具デザイナー・職人。生涯に500脚以上の椅子をデザインしたといわれている。

 「カール・ハンセン&サン社」はウェグナーの家具を最も数多く製作するメーカーとして知られるほか、「デンマーク近代家具デザインの父」と称されるコーア・クリントやオーレ・ヴァンシャーといった後に多くのデザイナーに影響を与えた巨匠たちがデザインした名作家具を製作している創業100年を超えるデンマークの家具メーカー。

 ウェグナーの作品を軸に、同社の歴史やデンマーク近代家具史をたどる上でキーとなるプロダクトなどを紹介する同展。ウェグナーによって1950年にデザインされ今年復刻したラウンジチェア「CH22」やダイニングチェア「CH26」も展示販売する。

 「CH22」は当時新進デザイナーだったウェグナーがYチェアと共に「カール・ハンセン&サン」のために初めてデザインした4つの椅子コレクションの一つ。Yチェアの兄弟といえるような椅子で、北陸では初の展示となる。

 11月27日にはカール・ハンセン&サン社専属のクラフトマンを招き、Yチェアの座面ペーパーコードの張り替えデモンストレーションとメンテナンスのワークショップも予定する。

 担当の沖田さんは「ウェグナーの家具は高価と思われがちだが、カール・ハンセン社とウェグナーは60年以上前から多くの人に使ってもらえるように、少しでもコストを抑えるために量産性を高くしてクオリティーの高いものづくりを目指していた。この機会に多くの方にご覧いただければ」と話す。

 開催時間は11時~20時。12月4日まで(会期中無休)。

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