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富山で名所の変遷たどる企画展 世界的評価受ける「近代富山」のルーツ探る

来館を呼び掛ける企画展担当の浦畑さん

来館を呼び掛ける企画展担当の浦畑さん

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 富山城内にある富山市郷土博物館(富山市本丸1)で現在、城下町、薬業の町として全国的に知られている同市のルーツを紹介する企画展「富山名所の変遷~近代富山のみどころチェック」が開催されている。

持続可能な百都市・富山市から望む冬の立山連峰の絶景

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 昨年12月、米ロックフェラー財団が選定する世界の「100のレジリテント・シティ」に、富山市はロンドンやパリと並んで日本で初めて選ばれた。レジリテント・シティは、直訳すると「強くしなやかな力を持った都市」。災害や混乱を乗り越える復元力を持つ持続可能な都市として認められたことになる。同市は人口減少・高齢社会に対応した都市開発を早くから進めており、「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」施策として成果を上げてきた。森雅志市長は「これまで取り組んできたコンパクトシティ施策を評価された。今後の市の仕事ぶりに大変良い影響や効果をもたらすと思っている」と話している。

 同展では、風光明媚(めいび)な景勝地がたくさん存在していた同市の変遷について、明治時代に出版された観光案内誌などをひもときながら紹介している。「世界で最も美しいスターバックスコーヒー」に選ばれたこともある富岩環水公園に代表される「近代富山市」が、過去の旧跡をうまく生かしながらまちづくりを進めていることがわかる。

 世界的に評価されている同市について、実際住んでいる市民は観光客に見どころを尋ねられても上手く答えられない傾向にあり、「北陸新幹線が開通しても、それはあまり変わらない。富山市民はもちろん県外からの観光客の方も、近代富山の歴史的資料から現在につながる富山の魅力を発見してもらいたい」と同展担当の浦畑さんは語る。

 期間中の8月30日と9月27日の14時からは展示解説会も行う。

 開催時間は9時~17時。9月14日休館。観覧料は、一般=210円、小中学生=100円(土曜・日曜・祝日は小中学生無料)。9月27日まで。

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