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富山で芥川賞作家・絲山秋子さん配信イベント 富山を舞台にした「まっとうな人生」刊行

富山県全域を舞台にした絲山秋子さん最新作「まっとうな人生」

富山県全域を舞台にした絲山秋子さん最新作「まっとうな人生」

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 芥川賞作家・絲山秋子さんが5月29日、最新作「まっとうな人生」(河出書房新社)の刊行を記念し、富山・内川の「cafe uchikawa 六角堂」(射水市)でオンライン限定イベントを行う。

扉に記載された富山の地図

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 絲山さんは1966(昭和41)年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーの営業職を経て、2003(平成15)年に「イッツ・オンリー・トーク」で文学界新人賞を受賞。2006(平成18)年に「沖で待つ」で芥川賞、2016(平成28)年に「薄情」で谷崎潤一郎賞を受賞するなど、数多くの賞を獲得している。

 絲山さんと富山は縁が深く、2011(平成23)年の「不愉快な本の続編」で主要舞台に設定するほか、2014(平成26)年から1年間にわたり、県内各所を訪れる紀行エッセーを北日本新聞で連載した。

 今月18日に刊行された最新作「まっとうな人生」は、「逃亡くそたわけ」(2005)の続編に当たる。かつて九州で脱走劇を繰り広げた花ちゃんとなごやんが、それぞれに家庭をもうけ富山で再会。富山市のみならず黒部・生地、高岡、氷見、砺波の散居村といった県全域を舞台に、新たな冒険が幕を開ける。「旅の人」(富山弁で移住者、旅行者の意味)である花ちゃんの視点を通し、コロナ禍で一変した富山の日常をリアルに描く。

 「富山発!『まっとうな人生』の歩き方」と題した今回のイベントでは、絲山さんとゲストとの対談を2部構成で配信。前半は富山での取材や執筆の舞台裏について河出書房新社の岩本太一さんと、後半は富山の人・土地の魅力について富山在住ライターのピストン藤井さんとトークを繰り広げる。

 17時開演。チケット料金・予約の詳細はイベントサイトで確認できる。見逃し配信あり。

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